【エルデンリング考察】糞喰いは、悪党?知れば知るほど哀しくなる男の物語

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はじめに

『エルデンリング』に登場するNPCの中でも、屈指のインパクトを放つのが「糞喰い(くそくい)」です。円卓で初めて対面した瞬間から放たれる強烈な威圧感、そして彼が引き起こす所業の数々。正直、プレイ中は「理解不能な狂人」としか思えませんでした。

まりたん

まりたん

円卓のローデリカも「やべぇやつきた」って言ってたし…

けれど、彼の背景や設定を掘り下げていくと、単純な「悪役」では片付けられない、どこか哀しい人物像が見えてきます。今回は、事実として確認できる情報と、そこから浮かび上がる考察を交えながら、「糞喰い」という男について感じたことを書いていきます。

本記事には、物語の核心的なネタバレ および 管理人(まりたん)の考察・妄想・想像が含まれます。ご了承ください。

糞喰いとは何者か

糞喰いは、狭間の地全域で「呪い」と「冒涜」を広めようとする褪せ人です。全身を醜悪な鎧で覆い、その鎧には角を削り取られたような忌み子の意匠と、太陽をかたどったメダルがあしらわれています。

円卓の奥の一室に、周囲に死体を転がしながら不気味に佇んでいる姿は、初対面のプレイヤーに強烈な印象を残します。

まりたん

まりたん

なんか周りに虫がブンブン飛んでるし、臭そう!

彼は単なる快楽殺人鬼ではありません。「苗床の呪い」と呼ばれる呪いを死体に植えつけ、その魂を黄金樹の循環から切り離し、永遠の呪いの中に縛りつけるという、極めて体系立った冒涜の儀式を繰り返してきた人物です。

アイテム「苗床の呪い」について

糞喰いによって殺害・冒涜された死体に生じる、呪いの腫れ物。この呪いを宿した死体の魂は黄金樹に還ることができず、永遠に呪われたまま留め置かれる。糞喰いのイベントを完了させるには、この苗床の呪いを合計5つ集めて彼に渡す必要がある

“糞喰いが殺し、穢した死体に生じる呪い
忌み角に侵された生乾きの宿痾 糞喰いは、死体を苗床に呪いを育てる そうなれば、もはや死は黄金樹に還ることなく永遠に呪われたままとなるだろう
狭間の地で、最も忌まわしいもののひとつである”

まりたん

まりたん

う〇こを喰ってるから「糞喰い」ってわけじゃないんだね

「糞喰い」イベントの流れ

作中で、彼にまつわる出来事をざっくり整理すると、以下のようになります。

1.円卓での対面

アルター高原到達後あたりから円卓で会話可能になる。当初は主人公を歯牙にもかけない態度を見せる

2.苗床の呪いの提示

苗床の呪いを入手して見せることで、糞喰いは主人公を認め、下水道の鍵を渡してくる

3.王都外郭での対決

解放後、糞喰いは付近にいた「ならず者」を殺害・冒涜し、追ってきた主人公とも刃を交える

糞喰いの冒涜表現について

ゲーム内では、糞喰いに殺害された死体の下半身が血に染まっているというショッキングな描写が見られる。この演出は、彼が被害者の体から魂を引き抜くような冒涜の儀式を行っていることを暗示していると考えられる。プレイヤー間では、この描写を日本の河童伝承に登場する「尻子玉(人間の肛門内にあるとされた架空の臓器を河童が抜き取ると、人は死んだり腑抜けになったりするという言い伝え)」と重ねて語る考察も多い。ただしこれはゲーム内で公式に明言された設定ではなく、あくまでビジュアル演出や関連アイテムのテキストから読み取れる、プレイヤーコミュニティによる解釈の一つ

4.苗床の呪いの譲渡

戦闘後、再び拘束状態となった糞喰いに苗床の呪いを計5つ渡すと、「忌み呪いの修復ルーン」が彼の体内から生まれる

5.絶望の祝福エンディング

このルーンをエルデの王となる際に使用すると、狭間の地のすべての生命が「呪い」を宿して生まれてくる世界、「絶望の祝福」エンドに至る

「忌み呪いの修復ルーン」のアイテムテキストには、この呪いが子や孫、その先の世代にまで続く病巣であること、そして律のすべてが穢れてしまえば、もはや穢れは穢れでなくなる、という主旨のことが記されています。

“糞喰いが宿した忌まわしいルーン
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時
その修復に使用できる それは、子も、孫も、その先も
永遠に続く忌み呪いの病巣である 律のすべてが穢れてしまえば
すべての穢れは、穢れでなくなる
すべての呪いに祝福あれ
“

糞喰いの思想の核心が、このテキスト一つに凝縮されていると言っていいでしょう。

なぜ「呪い」がすべてを覆うことを望んだのか

黄金樹の秩序のもとでは、角を持って生まれた「忌み子」は忌み嫌われ、地下に捨てられ、角を削られて生きることを強いられる、差別と迫害の対象でした。

糞喰いが目指したのは、この構造そのものをひっくり返すことだったのではないかと思います。もし世界中の生命が例外なく「忌み」として生まれてくるなら、もはや「忌まれる者」と「忌まれない者」という区別自体が意味を持たなくなる。彼にとっての「呪い」は、単なる破壊衝動ではなく、黄金樹が敷いた理不尽な選別への、歪んだ形の「平等の実現」だったのではないでしょうか。

糞喰い自身は、「忌み子」ではない

糞喰いが纏う鎧は忌み子を模したものですが、鎧を脱いだ彼の素顔は、角のない、ただの人間です。

つまり彼は、自ら忌み嫌われる側に立とうとしながらも、生まれついての「忌み子」ではなかった。ネット上の考察をみると、彼が幼少期から過酷な差別や境遇の中で育ちながらも、自分には忌み子の証である角が生えていなかった、という理不尽さに直面していたのではないか、という見方もされています。これはあくまで一つの解釈であり、ゲーム内で明言されているわけではありませんが、彼の行動原理を説明する仮説として、個人的にはかなり納得感があるなと思いました。

さらに、彼はかつて自らの罪により捕らえられ投獄されたが、その所業は止まることなく、後に怒れる群衆の前で公開絞首刑に処されたという経歴も明かされています。

つまり彼は一度「処刑」されている身であり、それでもなお「導きの祝福」によって狭間の地に呼び戻された存在だということになります。一度死を経験してなお、その執念を持ち続けている点も、彼の異常性を際立たせるポイントです。

差別され、虐げられる痛みは知っているのに、その「証」すら与えられなかった。もしそうだとしたら、彼が自らの手で死体を冒涜し、自分自身を「呪いの源流」に仕立て上げようとした執念にも、また違った意味が見えてくる気がします。

まりたん

まりたん

忌み子の証である角に憧れを抱き、模していた可能性もあるか…?

感想:憎めないヤツ

正直、ストーリーを追っている最中の糞喰いには、まったく共感できませんでした。円卓で初対面から威嚇してくるし、下水道から解放すれば親切にしてくれた「ならず者」を容赦なく殺害・冒涜する。その所業だけ見れば、擁護のしようがない凶悪犯です。

でも、こうして背景や設定を掘り下げていくと、「どこまでも哀れな男だったのかもしれない」という気持ちが残りました。彼のしたことは決して許されることではないけれど、彼を突き動かしていたものの正体を知ると、単なる「胸糞悪いヤツ」では済まされない複雑な後味が残るんですよね。

表面的な邪悪さの裏に、人間らしい感情、哀しさや滑稽さがふと顔を出す。このあたりが、『エルデンリング』というゲームの奥深さだと改めて感じさせられました。

おまけ:ツイッターでの初バズ(3Kいいね)ありがとうございます👇

まりたん

まりたん

実はみんな糞喰いのこと好きだね?

おわりに

糞喰いは、間違いなく作中屈指の「胸糞悪い」キャラクターです。しかしその内側には、黄金樹の秩序が生み出した差別構造への、歪んだ形の反逆と、自分自身の居場所を求め続けた男の物語が透けて見えます。

彼を単純な「悪役」として消費するのではなく、なぜそこまで歪んでしまったのかを想像してみると、この世界の残酷さと人間くささが、また違った形で見えてくるかも?なとど思いました。

ではまた~

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まりたん

まりたん

エンジョイゲーマー

アラフォーのエンジョイゲーマー
フロムゲーの考察と、スプラトゥーンを中心に、色んなジャンルのゲームを気ままに楽しんでいます。記事が面白いとおもったら、Xフォローしてね^^

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