はじめに
前回、「血の指の狩人、ユラ」について書いた記事の中で、彼が生涯をかけて追い続けた相手・エレオノーラについて少し触れました。

今回はその続編として、エレオノーラ自身に焦点を当てて考えてみました。断片的な情報しかないキャラクターだからこそ、想像で補うところもかなりありますが、楽しみながら書いたので、ぜひ最後までご照覧あれ~
目次
純血騎士・エレオノーラとは何者か
エレオノーラは、モーグウィン王朝に仕える「純血騎士」の一人であり、数ある血の指の中でも屈指の使い手とされる人物です。しかし彼女の物語は、最初から「血の指」だったわけではありません。

“彼ら(竜騎士)は生来言葉を発することがなく、ただ竜の力を、その美しさと恐れを求める”
彼女が装備していた防具の説明からうかがえるのは、エレオノーラはもともと竜餐(りゅうさん)の戦士だったという事実です。
竜の血を喰らうことでその力を体に取り込む、独自の信仰・戦闘スタイルのこと
つまりエレオノーラは、モーグの血に染まる以前に、まず「竜」という別の力に魅入られていた人物だったと伺えます。
誇り高き剣士として名を馳せながらも、その内には常に「血への渇き」を抱えていた?竜餐という出自を知ると、彼女という人物の輪郭が少しずつ見えてきます。
竜餐からモーグの血へ。なぜ乗り換えたのか?
ここが個人的に一番気になっているポイント。竜餐の戦士だったエレオノーラが、なぜモーグウィン王朝の「呪われた血」へと乗り換えることになったのか?

参考:モーグウィン王朝の王 モーグ
- 竜餐という信仰自体、決して穏やかなものではなく、力と引き換えに何かを求められる、渇きと隣り合わせのスタイルだったから。竜の血を求め続けた末に、その渇きがさらに強い誘惑「モーグの血」へと引き寄せられていったか?
- 竜餐という「一つ目の渇き」が、モーグの血という「二つ目の、より深い渇き」に飲み込まれてしまった。エレオノーラの転落は、一度の堕落ではなく、二段階を経て進んでいった?
なぜ竜騎士の鎧を着ているのか?
もう一つ興味深いのが、彼女が戦闘時に着ている鎧。竜騎士の装備は、古龍たちの都であり、竜王プラキドサクスが治めていた聖地・ファルムアズラで手に入るものです。

参考:エレオノーラの纏っていた武器と防具(竜騎士の鎧)

まりたん
ファルムアズラの竜騎士だったのかも・・・?
竜騎士は、竜の力とその美しさ、畏れを求め続ける者たちとされています。竜餐の戦士だったエレオノーラが、この鎧を身につけているのは決して偶然ではなく、「竜への信仰」という共通項があったからこそだとも思います。
モーグの血に堕ちてもなお、この鎧を脱いでいない(ように見える)のも印象的。手には血の力を宿す武器を握りながら、身にまとうのはかつての竜信仰の証。この対比に、彼女の中に残る「かつての自分」の名残みたいなものも感じます。
疑問に思ったこと
ここからは完全に想像の域ですが、書いていて気になったことをいくつか
- ユラは、竜餐だった頃のエレオノーラを知っていたのか? 前回の記事で触れた通り、ユラは彼女を「浄化する」ために追い続けていました。彼が知っていたのは血の指に堕ちた後の姿だけなのか、それとも竜餐の戦士だった頃の彼女も知っていたのか。もし後者なら、ユラの執着は「昔の姿を取り戻してほしい」という願いに近いものだったのかもしれないなと・・・。
- 竜餐からモーグへの乗り換えに、明確なきっかけがあったのか? テキストでは示唆止まりで、決定的な「これが原因」という描写は見当たりません。誰か(モーグ本人?)に直接勧誘されたのか、それとも自らの渇きの果てに自然と辿り着いてしまったのか・・・。
- 竜餐の仲間たちは、堕ちていくエレオノーラをどう見ていたのか。 竜餐は一人で完結する信仰ではなく、同じ道を歩む戦士たちがいたはずです。彼女が血の指に堕ちていく様を、かつての同志たちはどう受け止めていたのか。これも一切語られていません。

まりたん
こういった「わからないところ」が、ふとしたアイテムの解説欄でわかるようになったり、想像したりするのがエルデンリングの面白さだね
おわりに
竜餐の戦士から純血騎士へ。エレオノーラの物語は、セリフとして語られることはなく、装備や断片的な描写からしか読み取れません。でもだからこそ、彼女がかつて何を求め、何に渇き、最終的に何にのまれていったのかを、プレイヤーそれぞれが想像で埋めていく余地が残されているのだと思います。

ユラ「どうか凶血を捨ててほしい。貴女の剣を、体を、そして美しい竜炎を汚さんでくだされい・・・」

まりたん
悲しい結末ばかりだぁ・・・
ユラが最後まで追い続けた相手が、実はこれほど重層的な背景を持つ人物だったと知ると、前回の記事で書いた彼の執念にも、また違った重みが加わってくる気がしました。
ではまた~


